まえがき(著者)

Pocket

この本は第一次世界大戦が勃発した時に書かれたようだ。シュタイニッツァーは1910年夏に来日し、翌1911年にこの本に掲載されている旅(登山)を行った。
わが敬愛する日本を突如として敵国に変身させた」
重苦しい戦争からせめて精神だけでも友好の広野に解きはなしてくれる書物」
わが国民と日本人が永遠に疎遠であるなどとは信じたくない。」
とシュタイニッツァーは【まえがき】できしている。
この【まえがき】も一九一七年十一月、ベルギーのスパにて記している。
1917年7月11日、ドイツ軍は新兵器としてマスタードガス弾を使用し、その結果として兵士のモラール(士気)に影響を与えた。
11月20日にイギリス軍はカンブレーの戦いにおいて、世界初となる大規模な戦車の投入を行った。
この時期にスパにいたという事は、軍務に付いていた可能性が高いが、ジャーナリストだったのかもしれない?
翌年にはドイツ軍がスパに司令部を設置したことからもこの時期のスパは最前線ではなく、後方地区になる。
シュタイニッツァーは負傷し、ベッドの上で書いたのだろうか?

 

目次