ハンガリーのナチス大物戦犯が死亡

138月 - による conmo3 - 0 - NEWS

ハンガリーのナチス大物戦犯が死亡、ユダヤ人強制移送に関与

2013年08月13日 11:40 発信地:ブダペスト/ハンガリー

 

ハンガリーの首都ブダペストの裁判所を後にするラスロ・チャタリ被告(2012年7月18日撮影)。(c)AFP/ATTILA KISBENEDEK

【8月13日 AFP】第2次世界大戦中にナチス・ドイツが行った戦争犯罪に加担したとされ、存命する重要戦犯リストのトップに名が挙げられていたハンガリー人のラスロ・チャタリ(Laszlo Csatari)被告(98)が10日朝、入院先の病院で死亡した。被告は約1万2000人のユダヤ人をナチスの強制収容所に移送した罪で今年6月に起訴されていたが、結審を迎えることはなかった。

チャタリ被告の弁護士が12日、AFPに語ったところによると、被告はしばらくの間、健康問題を抱えて治療を受けていたが、肺炎を発症して死亡したという。

チャタリ被告の罪を裁判で問う努力は、被告が逮捕され自宅軟禁に置かれていたハンガリーと、犯罪の舞台となったとされるスロバキアの2か国で数年にわたり続けられてきたが、被告の死亡によって幕が引かれることとなった。

米国を拠点とするユダヤ人権利擁護団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター(Simon Wiesenthal Center)」によると、現在はコシツェ(Kosice)の名で知られるスロバキアの町カッシャ(Kassa)のユダヤ人ゲットー(隔離居住区)を管轄する警察幹部だったチャタリ被告は、1944年の強制収容所へのユダヤ人大量移送に関与したとされる。

チャタリ被告をナチス戦犯リストのトップに挙げる同センターは、被告の協力によって1万6000人近くのユダヤ人がアウシュビッツ強制収容所に送られたと主張している。一方、ハンガリー検察は、被告が収容所に送ったユダヤ人の数を約1万2000人としている。

1948年には旧チェコスロバキアの裁判所がチャタリ被告に対し、欠席裁判で死刑判決を言い渡したが、被告はカナダに逃れ、美術商として暮らしていた。しかし1990年代にカナダ市民権を剥奪され、ハンガリーに帰国。それより15年間は実名のまま不自由なく暮らしていたが、2011年になってウィーゼンタール・センターからの情報提供に基づきハンガリー検察が捜査を開始し、2012年7月に自宅軟禁下に置かれた。

今年6月、被告を戦争犯罪者として起訴した検察は、チャタリ被告がカッシャ・ゲットーのユダヤ人招集・移送施設の指令役として、1944年のユダヤ人強制移送に「積極的に関与・協力していた」と主張していた。(c)AFP/Peter MURPHY