アウシュビッツ虐殺に関与か、男3人を拘束
アウシュビッツ虐殺に関与か、88~94歳の男3人を拘束 ドイツ
2014年02月21日 10:57 発信地:ベルリン/ドイツ
【2月21日 AFP】ドイツ・シュツットガルトの検察当局は20日、第2次世界大戦中にナチス・ドイツによるユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)が行われたアウシュビッツ強制収容所の看守だったとされる男3人の身柄を拘束したと発表した。
検察によると、拘束されたのは南西部バーデン・ビュルテンベルク(Baden-Wurttemberg)州在住の88歳、92歳、94歳の男。3人は元ナチス親衛隊(SS)の隊員だったとされ、当時ナチス・ドイツの占領下にあったポーランドのアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所でユダヤ人大量殺害に関与した疑いが持たれている。アウシュビッツでは100万人を超える人々が犠牲になったといわれている。
容疑者3人はいずれも高齢だが、健康診断で裁判に耐えられる健康状態と判断され、現在は刑事施設内の医療施設に収容されているという。
検察はヘッセン州、ノルトライン・ウェストファーレン(North Rhine-Westphalia)州でも一斉家宅捜索を行い、計3州でナチス時代の記録や書類を多数押収した。ただ、他州では逮捕者は出ていない。(c)AFP