【10月7日 AFP】ドイツ北東部のノイブランデンブルク(Neubrandenburg)の裁判所で行われていた、96歳の元ナチス・ドイツ衛生兵の男に対する裁判が中止された。裁判所が6日、明らかにした。
裁判は、ナチスの衛生兵としてアウシュビッツ強制収容所に勤務していたフーベルト・ツァフケ(Hubert Zafke)被告に対するもので、裁判官らが偏見を抱いているとする検察側の異議の申し立てによって中止に追い込まれた。再度の事実審理の日程は決まっていない。
ツァフケ被告は、アウシュビッツ強制収容所で少なくとも3681人の殺害をほう助した罪に問われていたが、被告の精神的・肉体的な健康状態に対する懸念から、公判はたびたび延期されていた。(c)AFP