万呂王子

秋津王子を発ち、左会津川沿いに東南に進んだ北岸に、王子屋敷と呼ばれる田圃があり、ここが万呂王子(まろおうじ)である[10]。「熊野道之間愚記」建仁元年(1201年)10月13日条に「超山参丸王子」とあるが、現存地の地形や社殿の向きと一致せず、古くは違う場所にあった可能性もある[11]。江戸時代まで存続したものと見え、『和歌山県聖蹟』には万呂王子に言及した参詣記が引用されている[10]

  • 所在地 田辺市上万呂430-1