手術へ

2013年(平成25年)大晦日。池袋より、北赤羽に引っ越した時に手に入れたPIAGGIO X-8で、夕方から渋谷のクライアントのところへ向かった。道は空いている。いつもは通らない池袋から明治通りに入り新宿、原宿経由で向かうことにした。甲州街道を過ぎ新宿高島屋の前に来た時に、人生を変える事故が起きた。

走行車線をのんびり走っっていると(僕のことを知っている人はこの「のんびりと」を信じないだろう)追い越し車線側から急左折をしたボルボが右の足もとに突っ込んできた。僕は背後から突き上げられるように宙を舞い、車道に叩きつけられた。通行量が多い時だったら他の車に引かれていただろう。僕か気がついたのは既に救急車の中に居て、ヘルメットを外そうと救急隊員が苦戦している時だった。事故にあった認識はあり「なんでこんなに早く救急車が」という疑問が頭の中でクルクル回った。それは事故現場の向かいが派出所で警察官がすぐに駆けつけたからだった。しかも彼は交番を出る前に救急に電話をしていた。

事故時に頭を打ち軽い脳震盪で気絶していたようだ。ヘルメットにはハンマーで殴ったような大きな傷がついていた。