日本山岳紀行 ドイツ人が見た明治末の信州

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W.シュタイニッツァー (著), 安藤 勉 (翻訳)

まえがき(著者)

一 日光から長野へ  山国紀行

二 日本アルプス  登山日誌
山行準備
甲州駒ケ岳
上高地へ
槍ヶ岳
穂高山
笠ヶ岳
富山
立山
ザラ峠
針ノ木峠
青木
戸隠
妙高山
上松へ
信州駒ケ岳
富士山

三 九州横断

四 塩原

日本人が書いた海外の紀行は数冊読んできた。

そんな本に書かれた歴史、音楽、都市、自然などが海外への好奇となり、ヨーロッパ、特にドイツに心を置く様になった。ドイツ語が堪能なら問題ないのだが、翻訳もそれほど多くは出版されていない。(言い訳ではないがこの語学に対する劣等感の様な苦手意識は私の想像力と「目にしなければ」という気持ちを強くさせた)

東十条の商店街にある小さな本屋でこの本で出会った。手に取ったきかけは、私が多少の山遊びをしていたことと、「ドイツ人が見た…」と書かれてあったからだ。著者のW・シュタイニッツァーのことは勿論知らない。

ページを進めると、私の知らない日本がそこのは書かれていた。その知らない世界はあまりにも私が読み、聞いた世界とはかけ離れていた。自身が想像していた世界が幻想で、シュタイニッツァーの書き記した世界が客観的に見て現実だったと悟った。それは悪しきところも、良きところもである。

1963年生まれの2020年になって1914年にドイツ人が書いた日本の山岳紀行を読む。不思議な読書が始まった。この本の面白さを知ってもらう為にこのページを作ることにした。シュタイニッツァーが紹介している所や物をGooglemapなどで分かりやすくして見たいと思う。

本を片手にGooglemapで経路を見るのも楽しいのではないか?

2020年7月13日 Osamu “TIO” Suzuki